当館が協賛するカンボジア舞踏への誘いに参加致しました。

2017年3月29日、東京すみだトリフォニーホールにてカンボジア日本共同舞踏文化公演実行委員会主催のカンボジア舞踏への誘いに当館スタッフが参加致しました。
この催しはノロドム・ボッパデヴィ王女殿下率いるアンコール聖女舞踏団を招聘して行われた大変貴重な初来日公演です。秋篠宮文仁親王殿下と紀子様も初日公演のためご参加なされました。初日である29日は二部構成で行われ、第一部では神崎ひで一氏による羽衣天女の舞が披露され、津田国立文化財機構上席研究員による日本と欧米における宗教的視点から考察される天女=天使の共通点及び違いを写真で紹介しながら、説明なされました。また長年に渡り、アンコールワット修復に深く携わってこられた上智大学の石澤教授も基調講演を行われ、アンコールワットのレリーフを見せながら、カンボジア民族舞踏と文化財の説明なされました。

 

(左から神崎ひで一氏、津田氏、石澤教授)

 

 

第二部では、ボッパデヴィ王女殿下のご挨拶があり、日本とカンボジアの友好関係と共にカンボジア民族舞踏に関する説明をなされました。その後にアンコール聖舞踏団によるラーマーヤナ物語(カンボジア語ではリムケー)という巨人に捕らわれた姫をラーマという名前の王子が仲間とともに助けに行く冒険のお話が踊られ、トップクラスのダンサーによる躍動的で情熱的な舞いに観覧された皆様が酔いしれておりました。この伝統舞踊は2003年にユネスコの無形文化遺産にも登録され、平日にも関わらず会場はほぼ満席となり大盛況でした。この公演はプログラムが異なりますが、4月2日まで連日開催されます(3月31日を除く)。この機会にたくさんの方々にカンボジアの芸術文化を知って頂ければ良いと思います。

 

 

(左から:ノロドム・ボッパデヴィ王女殿下、アンコール聖舞踏団の舞)