カンボジア・アニメーション映画「フナン」

カンボジアのクメール・ルージュ時代を題材にした実写版の映画作品は多数ありますが、アニメーション映画の数は多くありません。本日は、クメール・ルージュ時代が舞台のアニメーション映画「フナン(Funan)」を紹介させていただきます。

 

「フナン」は、2018年にドゥニ・ドー(Denis Do)監督(36歳)により制作されたアニメーション映画です。昨年12月25日に日本でも初公開されました。映画は、1975年クメール・ルージュ初期に、主人公の一人であるカンボジア人の母親が4歳の息子とはぐれてしまうところから始まります。大変な苦難を乗り越えながら息子を探し出し、再会するまでの経緯を綴った物語です。映画は、クメール・ルージュ時代のドゥニ・ドー氏の母親と家族の実際の体験を基に製作されたそうです。ドゥニ・ドー氏は、フランス出身ですが、カンボジアとフランス、中国にルーツがあります。

 

ちなみに、映画タイトルの「フナン」は、1世紀~6世紀のインドシナ半島(現在のタイ、カンボジア、ベトナム)に存在した古代ヒンズー教王国の名前(扶南)が由来だそうです。

 

カンボジアにおけるクメール・ルージュの歴史や、クメール・ルージュ統治下でカンボジア国民の皆さんがどのような経験をされたのかをより深く知りたい方は、是非映画「フナン」をご覧ください。

 

映画は、下記の劇場(関西地方)で上映予定です。

  • シネ・ヌーヴォX劇場(大阪):2月27日~3月19日
  • 出町座劇場(京都):3月5日~3月18日
  • 塚口サンサン劇場(兵庫):3月5日~11日

 

上映スケジュール等の詳細については、下記のURLからご確認いただけます。

https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=funan#area03

 

<映画予告編>


参考文献: