当館のスタッフがシンガポールの「Orchids of Angkor Wat(アンコール・ワットの蘭)」展示へ行ってまいりました。
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今月、夏休みの間、当館のスタッフがシンガポールを訪れ、現地の巨大植物園、「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」で開催されている、「Orchids of Angkor Wat(アンコール・ワットの蘭)」の展示へ行ってまいりました。
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「Orchids of Angkor Wat(アンコール・ワットの蘭)」は、2024年5月17日(金)~2024年9月8日(日)で開催され、アンコール・ワット寺院を背景にし、多くのカンボジアに生息する野生品種と交配種の蘭が展示されています。また、展示の中で、カンボジアに生息する野生動物のアジアゾウやコープレイ、そして、様々なクメール文化を代表するレプリカ(南大門、アプサラ等)のディスプレイも見られます。
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現在カンボジアには、約300品種以上の野生蘭が生息すると言われ、およそ5000の蘭の標本が集まったそうです。古くから愛される蘭は、クメールの人々にとって、高貴さと宗教的な意義を表すお花です。また、アンコール・ワットにあるレリーフでも、蘭のモチーフの彫刻はいくつ見られます。蘭は、クメール文化および国家特性の一部として、非常に重要であるとのことがわかります。なお、カンボジア政府は、1997年に、シェムリアップ州に「Sok An Phnom Kulen Centre for Orchid Research and Conservation」を開設し、積極的にカンボジアの蘭の保護に取り組んでいます。
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展示されたカンボジアの野生の蘭は、本当に形が面白くて、独特な美しさがあります。アンコール・ワットと一緒に写ったら、さらに可愛く見えました。いつか日本でも、アンコール・ワットの蘭が見られたらいいのですね!
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